心臓
Online ISSN : 2186-3016
Print ISSN : 0586-4488
ISSN-L : 0586-4488
[臨床研究]
医療過疎地域における植込み型心臓電気デバイス装着遺体の火葬時の取扱い
佐藤 誠藤原 優人加澤 隆康北嶋 久寛珍田 優奈渡部 健一藤田 美幸渡邊 博之
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 52 巻 12 号 p. 1368-1372

詳細
抄録

 ペースメーカなどの植込み型心臓電気デバイス装着遺体の火葬に関する対応は統一されていない.そこで我々は2018年9月より病院死亡,在宅・介護施設死亡にかかわらず,死亡確認後に医師はデバイス摘出は行わずに「デバイス証明」を遺族に渡すこと,行政窓口では埋火葬許可証内に追加したペースメーカ装着の有無欄をチェックするという方法で統一した.運用開始後1年間で14例すべてのデバイス植込み症例の情報が火葬場職員に確実に伝達され,トラブルなく火葬がなされた.

著者関連情報
© 2020 公益財団法人 日本心臓財団
前の記事 次の記事
feedback
Top