心臓
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第8回体表心臓微小電位研究会 パネルデスカッション“T Wave Alternans”をめぐって 拡張型心筋症におけるT-wave alternansに関する検討
大西 祥男島 尚司山城 荒平武居 明日美足立 和正田村 奈巳岡本 良之横山 光宏
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キーワード: 拡張型心筋症, 心室頻拍
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1998 年 30 巻 Supplement6 号 p. 59-62

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抄録

【目的】拡張型心筋症における心室性不整脈とT-wave alternans(TWA)の関連,ならびにTWAに影響を及ぼす因子につき検討した.【方法】拡張型心筋症51例を対象にCambridge Heart社製CH2000を用いて,安静時と運動時心電図からalternans解析を行った.Cohenらの基準に従い陽性,陰性,判定不能とし,心機能,遅延電位,QT dispersionおよび心室頻拍の有無につき陽性,陰性群で比較した.また,TWAに影響を及ぼす因子についてロジスティック回帰分析を用いて検討した.【結果】陽性20例,陰性22例,判定不能9例であった.陽性群において左室拡張末期径は有意に大,心室頻拍は高率に認められた.遅延電位,QT dispersionについては2群間に有意差を認めなかった.ロジスティック回帰分析では,TWAの独立決定因子は心室頻拍であった.【総括】拡張型心筋症において心室頻拍とTWAに密接な関連が認められ,心室頻拍の存在在はTWAの独立決定因子と考えられた.

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