心臓
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第12回心臓性急死研究会 AtendolとDisopyramideの併用が有効であった特発性心室細動の1例
関田 学中里 祐二中里 馨安田 正之住吉 正孝河合 祥雄中田 八洲郎山口 洋
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2000 年 32 巻 Supplement5 号 p. 96-101

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抄録
41歳女性.家族歴に特記事項なし.過度の精神的,肉体的疲労時に失神発作が出現した.某医で施行したホルター心電図上,発作に一致して心室細動を認めたため,当科入院.非発作時の心電図では,QT間隔は正常で,脚ブロックやST上昇も認められなかった.入院直後にも心室細動が出現したが,自然停止.メキシレチンの持続点滴を開始後,心室細動の再発はなかったが,消化器症状が出現,ジソピラミド300mg/日に変更した.また,精神的緊張も誘因と考えられたため,アテノロール50mg/日を併用した.心臓超音波検査,心筋シンチグラフィー(MIBG),心臓カテーテル検査およびMRIで明らかな異常はなかった.右室心内膜生検では,軽度の局所的線維化所見が認められたが非特異的な変化であった.除細動器の植え込みは,本人の同意が得られなかったため,薬剤投与下での電気生理学的検査で心室細動が誘発されないことを確認後,内科的治療を選択した.退院後,約16カ月再発作は認められていない.
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