心臓
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第18回心臓性急死研究会 50年間の東京23区内における自動車運転中の突然死
黒須 明木戸 雅人長井 敏明徳留 省悟
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キーワード: 突然死, 交通事故, 運転, 剖検
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2006 年 38 巻 Supplement3 号 p. 61-65

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抄録

1953年から2003年までの50年間の東京23区内における自動車運転中の突然死629例(男性623例,女性6例)について東京都監察医務院の症例から抽出し検討を行った.年齢別では40歳未満99例(15.7%),40~64歳450例(71.5%),65歳以上80例(12.77%)であった.車種別では大型車が51例(8.1%),普通自動車が402例(63.9%),軽自動車が32例(5.1%),二輪車が47例(7.4%)であり,タクシーの率が高く135例(21.5%)を占めた. 死因別では心血管系が379例(60.3%),脳血管障害が200例(31.8)%であった.事故の有無については,構造物あるいは他車との衝突があった事故が169例(26.9%),無事故が460例(73.1%)であった.

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