19 巻 (2007) 4 号 p. 167-174
本研究では, 新規野菜として,また機能性食品として期待されるサツマイモ品種 ‘すいおう’の養液栽培方式の検討を行った. その結果, 高い収量を得るには夏作, 冬作ともに湛液式水耕が適することが明らかになった. しかし, 夏作においては, 機能性成分であるルテインの葉身含量がパミスサンド耕よりも劣るため, 湛液式水耕において機能性成分含量を高めるための栽培技術の開発が必要であることが示唆された. また, 培養液濃度および光強度条件が‘すいおう’の葉身機能性成分含量に影響を与え得るかを調査したところ, 培養液濃度の影響は認められなかったが, 光強度が機能性成分含量および葉身収量に影響することが示唆された. ‘すいおう’の生産性向上のためには, 栽培環境が収量や品質に及ぼす影響のより詳細な調査が求められる.