植物環境工学
Online ISSN : 1880-3563
Print ISSN : 1880-2028
ISSN-L : 1880-2028
論文
カイワレダイコン(Raphanus sativus L. ‘Kaiwaredaikon (Japanese radish sprout)’)の生育および抗酸化活性に与える気温の影響
松本 恵子多田 雄一清水 浩澁澤 栄
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 21 巻 1 号 p. 29-34

詳細
抄録

カイワレダイコン(Raphanus sativus L. ‘Kaiwaredaikon (Japanese radish sprout)’)の生育および抗酸化活性に与える気温の影響について検討した. 3水準の気温(15℃, 20℃, 25℃)を設定し, 6日間, カイワレダイコンを栽培した. そして, それぞれの気温条件における胚軸長, 新鮮重, 新鮮重/胚軸長比, 含水率, DPPHラジカル補足活性, および総ポリフェノール含量を測定した. その結果, 気温が低いほど, 胚軸長は短くなり, 新鮮重と含水率は低下する一方, DPPHラジカル補足活性および総ポリフェノール含量は増大したことが明らかとなった. また, DPPHラジカル補足活性と総ポリフェノール含量との間には正の相関があり, 低温下におけるポリフェノール類の蓄積がカイワレダイコンの抗酸化能の増大に寄与していることが示された.

著者関連情報
© 2009 日本生物環境工学会
前の記事
feedback
Top