植物環境工学
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論文
ワサビ種子繁殖性品種における置床前の低温処理が乾燥種子の発芽に及ぼす影響
久松 奨馬場 富二夫西島 卓也浜部 直哉勝岡 弘幸稲葉 善太郎
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2018 年 30 巻 4 号 p. 231-236

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抄録

ワサビの乾燥種子を供試して,GA3処理後の置床前の低温処理と置床後の温度条件が,ワサビ種子の発芽に及ぼす影響について検討した.その結果,ワサビの乾燥種子の発芽適温は,これまで報告されてきた温度よりも5 ℃低い10 ℃と予想された.また,置床前に5 ℃の湿潤条件下で15日間低温処理を行うことで,20 ℃における発芽率が高まることが示唆された.すなわち,播種前の低温処理は,これまで発芽させることが困難であった温度帯での発芽を可能とし,産地における計画的な育苗体系を構築できる可能性が高いと考えられた.

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© 2018 日本生物環境工学会
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