食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
Print ISSN : 0015-6426
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遺伝子組換え, 非組換え大豆のマウス, ラットへの混餌投与による免疫系への影響
手島 玲子穐山 浩奥貫 晴代佐久嶋 順一郎合田 幸広小野寺 博志澤田 純一豊田 正武
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2000 年 41 巻 3 号 p. 188-193

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抄録

世界的に遺伝子組換え技術を利用して開発された農作物の実用化が進んでいるが, 実際の商品は組換え作物の後代交配種由来であることが多く, そのような作物における動物の免疫系への影響, 特にアレルギーとの関連について調べられた報告はない. 著者らは, 今回, アレルギー高感受性のB10Aマウス及びBNラットを使った実験において, 除草剤耐性遺伝子 (CP4-EPSPS) が導入された遺伝子組換え (GM) 大豆摂取が, 動物の免疫系に影響を及ぼすか否かの検討を行った. 同等の栄養成分を有する近親の非組換え (non-GM) 大豆を対照として用いた. GM, non-GM混餌飼料を摂取させたマウス, ラットとも両群の体重及び餌の摂取量に有意差はみられず, 15週投与後の各種主要免疫臓器の病理組織像においても, 両群とも異常は認められず, また大豆抽出物に対するIgE, IgG抗体価とも両群において差はみられなかった.

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© 2000 公益社団法人 日本食品衛生学会
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