食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
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内部転写スペーサー領域の塩基配列解析による幻覚性キノコ(いわゆるマジックマッシュルーム)の基原種の分類
丸山 卓郎代田 修川原 信夫横山 和正牧野 由紀子合田 幸広
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2003 年 44 巻 1 号 p. 44-48

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抄録

マジックマッシュルームは,幻覚性物質であるサイロシンおよびサイロシビンを含有するキノコである.最近,これらのキノコ類は日本において麻薬原料植物として規制対象となった.他方,同キノコ類は多種にわたる上,粉末状態で流通する場合もあり,形態学的な手法では同定が難しい場合が多い.本研究では,遺伝子情報を基にした同キノコ類の同定法開発を目的として,国内流通品のrRNA遺伝子の内部転写スペーサー (internal transcribed spacer, ITS) 領域を解析し,その結果を基に国内流通品を6種に分類した.次いで,解析結果を標品およびデータベース中の塩基配列と比較することにより,流通品の基原種を明らかにした.さらに,LCを用いサイロシン含量を調べた結果,Panaeolus cyanescens が最も高い数値を示し,Amanita 属の2種では検出されなかった.

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© 2003 公益社団法人 日本食品衛生学会
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