食品衛生学雑誌
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内面塗装缶のエピクロルヒドリン分析法の検討
大野 浩之鈴木 昌子青山 大器三谷 一憲
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2003 年 44 巻 6 号 p. 332-336

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抄録

内面塗装缶から溶出するエピクロルヒドリンの高感度分析法を検討し,実務分析上の問題点が多い現行法の改良を試みた.キャピラリーカラムを用いるGC-FIDおよびGC/MSの最適条件を見出し,基準値(0.5 μg/mL)以下を容易に精度良く測定する方法を確立した.それぞれの定量限界は0.05および0.02 μg/mL,添加回収率は99.9~104.5%と良好であった.本法により試験溶液の調製法を,缶に浸出用液を満たして静置する一般的な方法に変更することが可能となった.8種類の飲料および缶詰食品用空缶について本法を適用したところ,缶本体および天蓋のいずれにおいても定量限界値未満であった.

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© 2003 公益社団法人 日本食品衛生学会
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