食品衛生学雑誌
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天然ガムベースサンダラック樹脂の主成分の確認
杉本 直樹黒柳 正典加藤 貴史佐藤 恭子多田 敦子山崎 壮棚元 憲一
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2006 年 47 巻 2 号 p. 76-79

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抄録
天然ガムベースとして使用されるサンダラック樹脂は,既存添加物名簿収載品目リストに「ヒノキ科サンダラック(Tetraclinis articulata (VAHL.) MAST.)の分泌液からエタノール抽出により得られたもので,主成分はサンダラコピマール酸である.」と記載されているが,成分組成について十分に検討されていない.そこで,サンダラック樹脂中の主要成分について検討し化合物1, 2, 3を単離し,スペクトルデータよりそれぞれサンダラコピマール酸,サンダラコピマリノール,4-エピデヒドロアビエチン酸と同定した.また,サンダラック樹脂製品中のサンダラコピマール酸をHPLCにより定量した結果,含有量は11.6%であった.
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© 2006 公益社団法人 日本食品衛生学会
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