食品衛生学雑誌
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調査・資料
米中の農薬残留実態(1995年4月∼2005年3月)
小林 麻紀高野 伊知郎田村 康宏富澤 早苗立石 恭也酒井 奈穂子上條 恭子井部 明広
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2007 年 48 巻 2 号 p. 35-40

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抄録

1995年4月から2005年3月に東京都内で市販されていた玄米を中心とした国産米および輸入米375検体について残留農薬調査を行った.その結果,国産米では343検体中47検体から,有機リン系,有機塩素系,カルバメート系,ピレスロイド系,含窒素系農薬および総臭素が検出された.輸入米では32検体中18検体からジクロルボスおよび総臭素が検出された.
農薬を検出した米について国民栄養調査の食品群別摂取量から農薬の摂取量を算出し,おのおののADIと比較した.算出された農薬の摂取量はADIの17/10,000∼2/5といずれも低く,通常の喫食状況からみて特に問題となるものはなかった.

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© 2007 公益社団法人 日本食品衛生学会
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