食品衛生学雑誌
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固相抽出およびHPLCを用いた食品中のポリソルベートの分析法
野村 千枝北川 幹也吉田 政晴田中 之雄
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2007 年 48 巻 3 号 p. 64-68

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抄録

固相抽出およびHPLCを用いた食品中のポリソルベート(PS)の分析法について検討を行った.食品より,PSを5%メタノール-酢酸エチルで抽出し,試料の前処理はカートリッジカラムの固相抽出法を採用し,マルチモードタイプの固相カラムと中性アルミナカラムを用いて精製した.定性・定量には示差屈折率検出器付HPLCを用い,スクリーニングにはTLCを用いた.9種類の食品についてPS80 (1∼5 g/kg)を添加したときの平均回収率は80∼99%,定量限界は0.10 g/kgであった.本法を用いて市販加工食品を調査し,ウスターソースからPSをPS80として0.13 g/kg検出した.

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© 2007 公益社団法人 日本食品衛生学会
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