食品衛生学雑誌
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調査・資料
チョウセンアサガオに接木したナスによる食中毒事例
大城 直雅國吉 和昌中村 章弘新城 安哲玉那覇 康二稲福 恭雄
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2008 年 49 巻 5 号 p. 376-379

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抄録

家庭菜園で栽培したナスの入ったスパゲティーミートソースを摂食した夫婦が,ふらつき,ろれつがまわらない,意識混濁などの症状を呈し,相次いで救急診療を受診した.このナスはチョウセンアサガオに接木したもので,食品残品と患者血清からスコポラミンとアトロピンが検出された.本事例は沖縄県初のチョウセンアサガオ関連食中毒事例であり,接木による食中毒事例は本邦初の報告と思われる.

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© 2008 公益社団法人 日本食品衛生学会
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