食品衛生学雑誌
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超高速液体クロマトグラフィーによるガラナ含有健康食品中のテオフィリン,テオブロミンおよびカフェインの迅速分析
長谷川 貴志高橋 市長西條 雅明石井 俊靖永田 知子
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2009 年 50 巻 6 号 p. 304-310

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抄録

UPLCによるガラナ含有健康食品中のテオフィリン,テオブロミンおよびカフェインの迅速分析法を開発した.テオフィリン,テオブロミンおよびカフェインは抽出溶媒として水を用い,沸騰水浴上で20分間加熱して抽出を行い,UPLCで分析した.カラムにはAQUITY UPLC BEH C18を用い,10 mmol/L酢酸アンモニウム緩衝液(pH 4.0)-アセトニトリルのグラジエントで分析を行った.添加回収試験の結果,回収率はテオフィリンでは97.6~98.7%,テオブロミンでは97.3~99.7%,カフェインでは97.1~105.4%であり,良好な結果を示した.定量限界は試料中濃度として,10 μg/gであった.本法を市販の健康食品に適用した結果,1製品(錠剤)からテオフィリンが4.45 mg/錠,テオブロミンが5.48 mg/錠,カフェインが139 mg/錠検出された.製品の表示どおりに当該製品を4錠摂取すると,テオフィリンは薬用量の1/10,カフェインは薬用量を超えるため,本製品を摂取することによる健康への影響が懸念される.

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© 2009 公益社団法人 日本食品衛生学会
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