食品衛生学雑誌
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妥当性評価
ICP-MSによる食品中のミネラルおよび有害元素の一斉分析法の検討および妥当性評価
油谷 藍子 岸 映里尾崎 麻子新矢 将尚大嶋 智子山野 哲夫
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2016 年 57 巻 2 号 p. 57-65

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抄録

ICP-MSを用いた食品中のミネラルおよび有害元素の一斉分析法を検討した.試料溶液の調製にはマイクロウェーブを用いた.測定条件,内標準元素を測定対象元素ごとに検討したのち,「食品中の金属に関する試験法の妥当性評価ガイドライン」に従い妥当性評価を行った.その結果,使用した3種の標準試料,「日本の食事」(国立環境研究所CRM No. 27),「玄米粉末」(国立環境研究所CRM No. 10-b)および「粉ミルク」(NIST SRM 1849 Infant/Adult Nutritional Formula)に含まれる18元素(Na, Mg, P, Ca, K, Cr, Mn, Fe, Co, Ni, Cu, Zn, As, Se, Mo, Cd, SnおよびPb)について,玄米粉末中のNaを除くすべての元素で真度,併行精度および室内再現精度の性能パラメータが目標値を満たしていた.

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© 2016 公益社団法人 日本食品衛生学会
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