食品衛生学雑誌
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迅速透析を用いた食品中のステビオシドおよびレバウジオシドA分析法
山本 純代 田原 正一杉木 幹雄宮川 弘之植松 洋子山嶋 裕季子坂牧 成恵門間 公夫
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2016 年 57 巻 5 号 p. 155-159

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抄録

食品中のステビオシドおよびレバウジオシドAについて,迅速分析法を開発した.透析効率を上げるため,透析液に30%メタノールを用い,試料10 g,透析の総量100 mLに対して有効長30 cmの透析チューブを使用した.さらに,透析時に50℃で加温しながら振とうすることにより,従来48~72時間要した透析時間を2時間に短縮した.得られた透析後の外液をC18固相抽出カートリッジで精製し,逆相のHPLC条件で分析した.種々の食品について添加回収試験を行ったところ,回収率は83.0~105.1%,相対標準偏差はおおむね5%以下であった.

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© 2016 公益社団法人 日本食品衛生学会
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