2026 年 67 巻 1 号 p. 1-7
畜産物およびはちみつ中のタイロシン分析法について検討を行った.畜産物ではタイロシンAを,はちみつではタイロシンAおよびタイロシンBを分析対象化合物とし,低温状態の試料にエタノール/20%(v/v)酢酸溶液(1 : 1,v/v)混液(氷冷)を加えて均一化した後,各化合物をアセトンで抽出し,n-ヘキサンで脱脂を行い(はちみつでは省略),オクタデシルシリル化シリカゲルカートリッジカラムで精製し,LC-MS/MSを用いて定量および確認する方法を開発した.タイロシンAは,牛の筋肉,牛の脂肪,牛の肝臓,牛乳,鶏卵およびはちみつに,タイロシンBは,はちみつに基準値濃度または定量限界濃度(タイロシンA:0.005 mg/kg,タイロシンB:0.004 mg/kg)で添加し,開発した分析法を用いて添加回収試験を行った結果,真度83.1~94.9%,併行精度0.7~7.1%の良好な結果が得られた.