食品衛生学雑誌
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黄色ブドウ球菌の耐塩性に及ぼすコール酸の影響
堤 将和成田 環松岡 麻男渡辺 忠雄
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1980 年 21 巻 4 号 p. 283-287_1

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抄録

黄色ブドウ球菌の食塩耐性または類似の無機塩に対する耐塩性はコール酸の共存下において著しく低下した. この低下にはある種の陰イオン (SO42-, Cl-) の共存が必要であると思われる. また本菌の耐塩性は陰イオン界面活性剤の共存により低下するが, その作用は必ずしも界面活性剤の界面活性によるものではないと思われる. 一方, 本菌を食塩-コール酸で処理すると, Mg2+, 糖, タンパク質, 紫外部吸収物質などが漏洩したが, 脂質の漏洩は認められなかった. このことから食塩-コール酸の作用は本菌の細菌壁層であろうと推定した.

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