1981 年 22 巻 1 号 p. 56-59_1
魚介類に残留するジフェニルエーテル系除草剤の分析法として硝酸銀フロリジルカラムを用いる精製法について検討した. アセトニトリルで3回抽出し, 水を加えた後n-ヘキサンで再抽出する. n-ヘキサン層は, 濃縮後硝酸銀フロリジルカラムに負荷し, 2%酢酸エチル/n-ヘキサンで溶出する. 溶離液を濃縮後, ECD/GCで定量する. NIP, CNP, chlomethoxynil, TCNPの平均回収率は, それぞれ98%, 97%, 91%, 95%であった. この方法は操作が簡便であり, また有機塩素系農薬の同時分析も可能である.