1982 年 23 巻 2 号 p. 142-148_1
本法は試料油を直接高速液体クロマトグラフィーで定量する方法である. これによりごま油の純度並びに食用油中にごま油が添加されているかどうかの鑑別にも十分応用出来るものと思われる. カラムはシリカゲル系 Lichrosorb-Si 60 (4.6mmφ×250mm) を, 移動相としてはn-ヘキサン・クロロホルム (80:20) を用いた. その結果, ごま油中にはセサモリン0.42%, セサミン0.54%存在することがわかった. しかしセサモールの存在は確認できなかった. (検出限界0.0005%). 添加回収率はセサモリン99.3%, セサミン97.3%, セサモール99.0%であった.