食品衛生学雑誌
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ガスクロマトグラフィーによる食品中の天然ワックス分析法の基礎的検討
食品中天然ワックスの系統的分析法 (第1報)
外海 泰秀辻 澄子伊藤 誉志男原田 基夫
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1985 年 26 巻 2 号 p. 160-168_1

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抄録

パラフィンワックス, キャンデリラワックス, ミツロウ, ライスワックス, カルナウバワックス, モクロウなどの天然ワックスをベンゼンで還流抽出し, フロリジルカラムによりワックス成分を5つに分画した. 炭化水素系ワックスは画分Iを, エステル系ワックスは画分IIのけん化後の高級アルコールまたは脂肪酸を, トリグリセリド系ワックスは画分IIIのけん化後の脂肪酸をそれぞれガスクロマトグラフィーで測定し, そのクロマトグラムのパターン及びピーク高を標品と比較して定性, 定量を行った. 果実にパラフィンワックス及びライスワックスを500ppm添加したときの回収率は, いずれも92.1%以上であった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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