食品衛生学雑誌
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高速液体クロマトグラフィーによる食品中のアルギン酸ナトリウムの分析法
豊田 正武四方田 千佳子伊藤 誉志男原田 基夫
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1985 年 26 巻 2 号 p. 189-194_1

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抄録

食品中のアルギン酸ナトリウムを銅塩の沈殿として捕集後, 沈殿物をアンモニア水に溶解し, ナフトレゾルシノール反応を行い, その呈色物を酢酸ブチル抽出し, 高速液体クロマトグラフィー (HPLC) で定量する方法を開発した. HPLCの条件はカラム Finepak SIL C18, 移動相アセトニトリル-水-酢酸ブチル (75:20:5), 波長565nmで検出した. 添加回収率は0.1%添加で79~99%であり, 定量限界は0.001%であった. 本法を用いアイスクリーム, ウスターソース類, サラダドレッシングなど16検体を分析したところ, 杏仁豆腐, アイスクリーム, ソースなど5検体から0.008~0.088%のアルギン酸が検出された.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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