食品衛生学雑誌
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蛍光法による腸炎ビブリオを含む2, 3のビブリオ属細菌の迅速検査法
宮本 敬久許 雅瑛三輪 治文波多野 昌二
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1989 年 30 巻 6 号 p. 534-541_1

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抄録

腸炎ビブリオの蛍光法による迅速検査法を開発した. 本法ではBSP-HP培地で増菌培養した後, 菌体内トリプシン様活性を蛍光基質ベンゾイル-L-アルギニン-7-アミノメチルクマリン (Bz-Arg-7AMC) を用いて高感度に測定することにより菌の検出を行う. BSP-HP培地での培養により腸炎ビブリオ Vibrio alginolyticus, V. harveyi 以外の細菌の増殖あるいはトリプシン様活性を抑制できた. 腸炎ビブリオでは菌数と活性の関係は菌株によらずほぼ一定であったが, V. alginolyticus では菌株により大きく異なった. 活性測定の際, 食品由来の酵素による妨害が認められたが, 反応液への1mM EDTAの添加により食品由来の酵素のみを阻害できた. 本法で魚介類から400個/g以上の腸炎ビブリオを8時間と短時間で検出でき, 従来法との相関もr=0.97と高かった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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