1990 年 31 巻 2 号 p. 177-181_1
果実及び果実ジュース中のppbレベルのダミノジッド及び1,1-ジメチルヒドラジン (UDMH) をUDMHとして定量する方法を確立した. 試料のアルカリ分解によりダミノジッドをUDMHに誘導した後, これを本来試料中に残留していたUDMHと共に蒸留し, その留液を2-ニトロベンズアルデヒド (2-NB) で処理してヒドラゾン誘導体 (2-NBH) とした. これをアルミナカラムで精製した後ECD/GCによりガスクロマトグラフィーを行った. 市販の果実及び果実ジュースを分析した結果, 検出率及び検出量は極めて低いことが判明した.