食品衛生学雑誌
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モデル献立における15金属元素の一日摂取量
金属元素の一日摂取量に関する研究 (第4報)
池辺 克彦西宗 高弘田中 涼一
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1990 年 31 巻 3 号 p. 280-284

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抄録

日本人の栄養所要量を満たし, 一日30食品を用いることを目標に男女別の一週間分のモデル献立を調製し, 15金属元素の一日摂取量を求めた. 男性及び女性におけるFeの一日摂取量は10.6mg及び10.3mgで男性は所要量10mgをほぼ満たし, 女性は所要量12mgの約86%であった. 同様にCaについてみると男性823mg, 女性841mgで所要量の600mgに比べ1.4倍高かった. 男女間で有意差の認められた元素はCd, Mn, Znの3元素のみであった. 更に著者らが行った陰膳調査やマーケットバスケット調査との比較も行った. その結果, Se, Cuの2元素は陰膳調査やマーケットバスケット調査の摂取量に比較して約2倍の値となり, FeやCaについても1.2~1.5倍高く, 他の元素についても同じか若干高い傾向にあった. また日本人の金属所要量やアメリカの推奨金属所要量との比較も行い, モデル献立の方がより良好な傾向を示すことが判明した.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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