食品衛生学雑誌
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かんつき果実中の収穫後使用される農薬の分析 ポストハーベスト使用される農薬に関する研究 (第3報)
外海 泰秀津村 ゆかり中村 優美子伊藤 誉志男
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1992 年 33 巻 1 号 p. 23-30_1

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抄録

かんきつ果実中7種の収穫後に使用される農薬の分析法を確立した. ジフェニル (DP), o-フェニルフェノール (OPP) 及び2,4-ジクロロフェノキシ酢酸 (2,4-D) は酸性で, またチアベンダゾール (TBZ), イマザリル, ベノミル及びsec-ブチルアミンは塩基性下で同時抽出した. DP, OPP及び2,4-DはGC/MS (SIM) で, またイマザリル, TBZ, ベノミル及びsec-ブチルアミンは紫外またはけい光検出器付きHPLCで測定した. レモン及びレモンジュースに7種類の農薬を1ppm添加したときの回収率は, それぞれ60.0~104.8%及び67.3~96.2%であった. また検出限界はそれぞれ0.005~0.05ppm及び0.001~0.01ppmであった.

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