食品衛生学雑誌
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果実中のエタノール含有量の実態調査
高橋 邦彦星野 庸二徳丸 雅一
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1992 年 33 巻 6 号 p. 619-622_1

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抄録
オレンジを摂取した乳児の顔や首筋が赤くなったという消費者からの苦情があり, 検査したところ苦情品から約0.5%のエタノールが検出された. そこで, 果実中のエタノール含有量の実態調査を行った. 11種の果実の117検体のエタノール含有量を調査したところ, 9種97検体から検出された. 検出量はオレンジを除き, 他の果実はほとんど0.15%以下であった. オレンジは27検体調査したが, 最小0.01%, 最大0.71%, 平均で0.13%であり, なかには高い濃度 (0.21, 0.31, 0.71%) が検出されたものがあった.
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© 社団法人 日本食品衛生学会
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