食品衛生学雑誌
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生鮮食品及び加工食品中の天然由来の硝酸根及び亜硝酸根の含有量
辻 澄子高坂 雅子森田 幸博柴田 正兼田 登若林 和子内堀(長谷) 幸子井出 重明藤原 一也鈴木 宏伊藤 誉志男
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1993 年 34 巻 4 号 p. 294-302_1

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抄録

生鮮食品及び加工食品109種類 (774検体) の硝酸根 (NO3-) 測定用, 亜硝酸根 (NO2-) 測定用の試験溶液を同時に調製し, NO3-はイオンクロマトグラフィーにより, NO2-は比色法により測定した. その結果, (1) NO3-の天然由来の含有量は全般的に見て. 生鮮食品では野菜類に多く, その中でも特に葉菜類に多く, 1,000mg/kg以上のものが多く認められた. 加工食品では海草加工食品中のりが最も多く, 約3,000mg/kg含有きれていた. (2) 生鮮食品のNO2-の且はいずれも10mg/kg以下であり, NO3-含有量の高い緑黄色野菜のNO2-の含有量は5~10mg/kgの範囲であった. 加工食品では漬物類が10mg/kg以上の高い含有量を示した.

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