国内産農作物49種193作物中の農薬残留実態を調査した. 有機リン系農薬36種, 有機塩素系農薬24種及びカーバメイト系農薬3種の計63種類の農薬のうち, 23種類の農薬が, 26種82作物から0.01ppm未満~28ppmの範囲で検出された. 一部の農作物から登録保留基準値を超えて農薬が検出されたが, それらの残留レベルは比較的低く, 喫食上特に問題となる作物はなかった. 農薬の残留が比較的多く認あられた作物は, みつば, パセリ, ミニトマト, ピーマンなどであった. 農薬の種類としては, プロチオホス, マラチオン, クロロタロニル, プロシミドンなどであった.