食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
Print ISSN : 0015-6426
ISSN-L : 0015-6426
国内産農作物中の農薬残留実態
永山 敏廣小林 麻紀塩田 寛子田村 行弘
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 35 巻 6 号 p. 652-660_1

詳細
抄録

国内産農作物49種193作物中の農薬残留実態を調査した. 有機リン系農薬36種, 有機塩素系農薬24種及びカーバメイト系農薬3種の計63種類の農薬のうち, 23種類の農薬が, 26種82作物から0.01ppm未満~28ppmの範囲で検出された. 一部の農作物から登録保留基準値を超えて農薬が検出されたが, それらの残留レベルは比較的低く, 喫食上特に問題となる作物はなかった. 農薬の残留が比較的多く認あられた作物は, みつば, パセリ, ミニトマト, ピーマンなどであった. 農薬の種類としては, プロチオホス, マラチオン, クロロタロニル, プロシミドンなどであった.

著者関連情報
© 社団法人 日本食品衛生学会
前の記事
feedback
Top