1995 年 36 巻 5 号 p. 601-606_1
玄米中のベンタゾン (BEN), イマザリル (IMZ), イナベンフィド (INA), ピラゾキシフェン (PYR), キノメチオネート (CIN) の5農薬を70% MeCNで抽出した後, 酸性 (BEN), 塩基性 (IMZ, INA), 中性 (PYR, CIN) に3分画する方法と選択性の高いHPLCを作成した. IMZ及びINAはUV吸収法 (220nm) で, 他の3農薬は今回開発したポストカラム光分解蛍光検出法で測定した. 検出感度に影響する励起, 蛍光波長及び光分解時間について検討した. 定量限界はINAが0.005μg/g, その他は0.01μg/gであった. 0.025μg/gでの回収率は, いずれも80%以上であった. 24検体の輸入玄米からは, いずれの農薬も検出されなかった.