1995 年 36 巻 6 号 p. 725-730_1
鶏肉中に残留するサリノマイシン (SLM), モネンシン (MN) のHPLCによる同時分析法について検討した. 試料をMeCNで抽出し, 水と酢酸エチルを加えて液-液分配した後, 酢酸エチル層を Sep-pak シリカカートリッジを用いて固相抽出した. SLM, MNを1-ブロモアセチルピレンにより蛍光誘導体化した後, Sep-pakフロリジルカートリッジによりクリーンアップし, HPLCを用いて定量した. 本法による回収率は, 鶏肉, 鶏肝臓に0.1ppm, 1ppmの濃度になるように添加した場合, 66.2~96.2%であった. 検出限界は, SLM, MNとも0.05ppmであった.