食品衛生学雑誌
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HPLCによる豚肉中めカルバドックス及び主代謝物キノキサリンカルボン酸の定量
堀江 正一斉藤 貢一能勢 憲英宮嶋 徹中澤 裕之
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1996 年 37 巻 1 号 p. 8-13_1

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抄録

豚肉中に残留するカルバドックズ (CDX) とをの主要代謝物であるキノキサリンカルボン酸 (QCA) のHPLCによる同時分析法を検討した. 両薬剤を0.3%メタリン酸-MeOH (7:3) で除タンパクと同時に拙出し, Bond Elut C18カートリッジでクリーンアッフを行った. 分離には Wakosil-II 5C18RS, 移動相には0.05Mリン酸塩緩衝液 (pH 2.5)-MeCN系を用い, グラジエント溶出法を採用した. 豚筋肉及び豚肝臓に0.1μg/g添加時のCDX及びQCAの回収率は80%以上であり, 変動係数はおおむね5%以内であった. 検出限界は豚筋肉で0.005μg/g, 豚肝臓で0.01μg/gであった. また, CDXの中間代謝物である Desoxy-CDXの分析に関しても基礎的検討を併せて行った.

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