食品衛生学雑誌
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輸入果実加工品中の残留農薬
永山 敏廣小林 麻紀伊藤 正子塩田 寛子友松 俊夫
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1996 年 37 巻 2 号 p. 127-134_1

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抄録

東京都内市販の輸入果実加工品 (1988~1994年) 39品種202検体中の農薬残留実態を調査した. 有機リン系農薬38種類, 有機塩素系農薬23種類, カーバメイト系農薬6種類及びその他の農薬7種の計74種類の農薬について調査した. これら農薬のうち痕跡値並びに0.01~0.75ppmの範囲で14種類の農薬が13品種 (全品種に対する検出率: 33%) 37検体 (全検体に対する検出率: 18%) から検出された. 乾燥及び煮熟されたドライフルーツやジャム, マーマレードから, また, かんきつ類加工品から農薬が検出されやすい傾向が認められた. また, 総HCH, パラチオン, カルバリル及びイマザリルの検出される頻度が, 他の農薬に比較しやや高かった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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