食品衛生学雑誌
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輸入穀類加工品 (1988~1994年) 中の残留有機リン系農薬
永山 敏廣小林 麻紀伊藤 正子塩田 寛子友松 俊夫
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1996 年 37 巻 6 号 p. 411-417_1

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抄録

東京都内で1988~1994年の間に市販されていた輸入穀類加工品23品種188検体を調査した. 6種類の有機リン系農薬が13品種58検体から痕跡値並びに0.01~0.93ppm (検出したものの平均値: 0.09ppm) の範囲で検出された. 農薬の検出率及び検出量は, 一次加工品であるふすまが最も高かった. 検出量は比較的少なく, 小麦粉, パスタ, パン及びビスケット類などはいずれも0.10ppm未満であった. 生産加工地域により検出される農薬が異なる傾向がみられ, アメリカ地域の製品からはマラチオンとクロルピリホスメチル, ヨーロッパ地域の製品からはピリミホスメチル, オセアニア地域の製品からはMEPとクロルピリホスメチルが比較的多く検出された. 原材料に設定された食品衛生法食品規格を超えて農薬が検出された加工品はなく, 喫食上特に問題はなかった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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