1997 年 38 巻 2 号 p. 78-84_1
チューインガム中のブチルヒドロキシアニソール (BHA), ジブチルヒドロキシトルエン (BHT), ターシャリーブチルヒドロキノン (TBHQ) について, GC及びGC/MSによる一斉分析法を検討した. 酸化防止剤をアセトニトリルで抽出し, 溶媒留去後, 酢酸エチルに溶解し試験溶液とした. 抽出操作が簡易で, ガムベースの試験溶液への移行も抑制できた. 試料中の濃度として100ppmを添加したとき, 回収率はBHA, BHTで80%以上, TBHQで70%以上であった. また本法による試料当たりの検出限界はGCで1ppm, GC/MSで0.1ppmであった.