食品衛生学雑誌
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トリメチルシリルジアゾメタンを用いたかんきつ類中のジノセブ, ジノテルブ及びDNOCのGCによる定量
大藤 升美近本 武次鎌田 功小松 正幹
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1997 年 38 巻 2 号 p. 85-91_1

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抄録

ジニトロフェノール系農薬であるジノセブ, ジノテルブ及びDNOCをトリメチルシリルジアゾメタン (TMSD) によりメチル化し, GC-ECDで測定する一斉分析方法を検討した. 試料からアセトンで抽出後, ジクロロメタンで再抽出し, 酢酸エチル溶液中, メタノール存在下でTMSDにより, 室温, 30分間の反応でメチル化し, Sep-Pak® フロリジルカートリッジでクリーンアップ後, GC-ECDで定量できた. 各メチル化体はガスクロマトグラム上で良好に分離し, 0.01~0.2μg/mLの範囲で直線性が得られた. かんきつ類に各農薬を0.05ppm添加したときの本法による回収率は, 73~85%と良好であり, 検出限界はいずれも0.005μg/gであった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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