1997 年 38 巻 4 号 p. 225-232_1
遺伝子組み換え牛ソマトトロピン (rBST) の投与が肉牛の組織の中でBSTとインシュリン様成長因子-1 (IGF-1) の濃度に及ぼす影響を調べた. 実験 (A) は低濃度 (250mg/cattle) と高濃度 (500mg/cattle) のrBSTを1週間隔で20週間投与した. 実験 (B) は持続性製剤rBSTを低 (0.42mg/kg), 中 (0.84mg/kg), 高 (1.26mg/kg) の濃度で2週間隔で24週間投与した. 実験 (A) の筋肉組織と実験 (B) の筋肉, 脂肪, 腎臓, 肝組織の中のBSTとIGF-I濃度を radioimmunoassay の方法を利用して測定した結果, 対照群との差が認められなかった.