食品衛生学雑誌
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超臨界流体抽出及びHPLCによる穀類中15種農薬の一斉分析法の検討
吉井 公彦外海 泰秀津村 ゆかり中村 優美子柴田 正
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1998 年 39 巻 3 号 p. 184-191_1

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抄録

穀類に使用される農薬15種を超臨界流体抽出 (SFE) で抽出後, Extrelut®+Sep-Pak® C18で脱脂し, Sep-Pak® フロリジルでクリーアップし, HPLCで測定する一斉分析法を作製し, SFE装置からの抽出物を Extrelut® で補集する方法を考案した. また脂肪の抽出率からSFEの有用性を明らかにした. また脂質を多量に含むとうもろこしなどの試料は, ゲル浸透クロマトグラフィーを併用するのが有効であった. クリーンアップに Sep-Pak® フロリジルを使用し, 各種農薬を3画分に分けて溶出することにより, 検体からの農薬の検出を容易にした. また, GCでの測定の必要性が生じることも考慮して, 最終溶媒をイソプロパノールで調製した.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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