食品衛生学雑誌
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ダイズ及びダイズ加工食品からの組換え遺伝子の検知法 (第1報)
松岡 猛川島 よしみ穐山 浩三浦 裕仁合田 幸広瀬畑 環一色 賢司豊田 正武日野 明寛
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1999 年 40 巻 2 号 p. 149-157_1

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抄録

PCR法を用いて, 遺伝子組換えダイズ (GMSダイズ), 非組換えダイズ (non-GMSダイズ) 及びそれらのダイズを用いた加工食品から組換え遺伝子の検知を行った. DNA溶液の調製は, CTABを用いる方法が有効であった. 検知感度は, ダイズ種子において0.05%のGMSダイズの混入したものまで, 豆腐においては0.5%のGMSダイズを含有した豆腐までであった. 市販豆腐41試料に本法を適用し, 27試料の豆腐から組換え遺伝子を検知した. 納豆では, 本法による組換え遺伝子の検知は困難であった. しかし, 挽割り納豆において, nested PCR 法によりダイズに内在的に含まれるレクチン遺伝子を検知できた.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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