食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
Print ISSN : 0015-6426
ISSN-L : 0015-6426
LC/MSによる畜水産食品中のエリスロマイシン及びオレアンドマイシンの定量
堀江 正一石井 里枝吉田 栄充星野 庸二中澤 裕之
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 40 巻 4 号 p. 309-313_1

詳細
抄録

LC/MSによる畜水産物中のエリスロマイシン (EM) 及びオレアンドマイシン (OM) の定量法を検討した. EM及びOMは構造中にアミノ糖を有する脂溶性塩基性化合物であることから, イオン化にはエレクトロスプレーイオン化法 (ESI) を採用し, ポジティブモードとした. LC条件は, カラムにTSKgel ODS-80Ts (150×2mm i. d.), 移動相には0.1%酢酸-アセトニトリル (65:35) を用い, 流速は毎分0.2mLとした. 検出には, 擬分子イオン [M+H]+及び擬分子イオンから糖が脱離したイオンを用いた. 本法における添加回収率は0.2μg/gの添加で79.4~95.4%, 検出限界は0.01μg/gであった.

著者関連情報
© 社団法人 日本食品衛生学会
前の記事 次の記事
feedback
Top