食品衛生学雑誌
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全国の行政検査結果 (1996年度) を基にした食品中の防かび剤の濃度実態及び摂取量の推定
石綿 肇杉田 たき子川崎 洋子武田 由比子山田 隆西島 基弘深澤 喜延
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1999 年 40 巻 5 号 p. 407-416_1

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抄録

1996年度の全国自治体の行政検査結果を基に, 防かび剤 (ジフェニル, イマザリル, オルトフェニルフェノール, チアベンダゾール) の使用実態と摂取量を求めた. 総検査件数は6,369検体であった. 食品中の平均濃度は, 上記の順に使用基準の0.007%, 8.0%, 3.0%, 3.2%, 摂取量は各々0.0395, 11.1, 8.97, 26.2μg/日/人で, ADIの0.0016%, 0.89%, 0.090%, 0.52%であった. これらの結果は, ジフェニルが約1/50であったのを除き1994年度の結果とほぼ同じであった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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