食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
Print ISSN : 0015-6426
ISSN-L : 0015-6426
腸炎ビブリオ (Vibrio parahaemolyticus) に対する有機酸類の殺菌作用に関する研究
藤原 喜久夫岩村 泰子大竹 百世菅沼 法子野本 ミナミ久富 裕子
著者情報
ジャーナル フリー

1965 年 6 巻 3 号 p. 255-257

詳細
抄録

著者らは, 各種有機酸類の腸炎ビブリオに対する殺菌作用を試験管内, ならびに魚肉検体について検討した結果, 試験管内の食塩水溶液中においては, 相当に強力な効果が認められるが, 魚肉中では, 完全な殺菌力を現わしえないことを知った. しかしながら, 十分な食酢の処理を行なえば, 一応安全と思われる程度の菌数にまで腸炎ビブリオの生残菌を減少せしめうることを認めた.

著者関連情報
© 社団法人 日本食品衛生学会
前の記事 次の記事
feedback
Top