1966 年 7 巻 6 号 p. 532-537_1
われわれはさきに Lact. bulgaricus による発酵乳の製造において, 乳酸球菌間の共生を応用する方法を示した. 今回はこの方法をさらに簡易化することを検討した.
1. Lact. bulgaricus によるカードの調製においては供試菌株から保存培地 (Leichimanii) に移植したのち, 脱脂粉乳溶液に接種し, 37°, 24時間培養したものを mother starter とするのが適当と認められた.
2. Lact. bulgaricus による発酵乳の製造において使用するカードの調製方法は24時間と48時間培養のカードを1:1で併用した場合が最も有効であった.