1967 年 8 巻 1 号 p. 40-45
アゾ系色素オレンジGおよび構造類似の食用色素アマランス, ニューコクシン, さらにイソチサンテン系食用色素ローズベンガル, フロキシン, エオシンおよびエリスロシンとウシ血漿アルブミンにつきpHと結合数の関係を調べ, タンパク質上の結合基を推測した. アゾ系色素ではアゾ基の両側の芳香族環に陰性基をもつ場合pH 12.0でとくに結合が害される. イソキサンテン系色素ではカルボキシル基付近のハロゲンの有無および他の位置のハロゲンの種類の差によって結合の様子がかなり異なることを知った.