小児耳鼻咽喉科
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シンポジウム
小児持続性咳嗽における耳鼻咽喉科医の対応
阪本 浩一
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2009 年 30 巻 3 号 p. 200-205

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抄録

  小児の持続性咳嗽は,耳鼻咽喉科医が比較的よく遭遇する疾患である。しかし,その診断には,成人,小児それぞれの特徴を理解する必要がある。成人の持続性咳嗽では,咳喘息,アトピー咳嗽,後鼻漏症候群,胃食道酸逆流症(GERD)が,大半を占めるとされる。耳鼻咽喉科より見ると,喉頭アレルギーの重要性も忘れてはならない。一方,小児では,GERD の頻度は低く,非定型菌の感染症が多いとされる。また,年齢により,喉頭軟弱症,扁桃肥大,心因性咳嗽など多岐にわたる原因が考えられる。副鼻腔炎による後鼻漏例,胃食道酸逆流に関連する 2 例,扁桃肥大例の 4 症例を取り上げた。耳鼻咽喉科医が診る,小児持続性咳嗽の多様さ,重複する原因による診断の困難さなどを示し,鑑別診断の考え方を示すと共に,下気道を中心とした内科,小児科医との連携を持って診断に当たることの重要性を重ねて強調したい。

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© 2009 日本小児耳鼻咽喉科学会
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