小児耳鼻咽喉科
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ミート ザ エキスパート 1
扁桃・アデノイドはなぜあるのか?鼻はなにをしているのか?—小児の粘膜免疫・粘膜防御最前線—
氷見 徹夫高野 賢一山下 恵司小笠原 徳子正木 智之小幡 和史堤 裕幸小島 隆一宮 慎吾澤田 典均横田 伸一
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2013 年 34 巻 3 号 p. 239-244

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抄録

  粘膜防御機構は自然免疫の最前線であり,上皮細胞に加えて免疫系細胞などを含む複合的なシステムで構築されている。耳鼻咽喉科領域では扁桃・アデノイドに代表される粘膜関連リンパ装置は,その抗原捕捉機構を駆使して,免疫記憶の形成と特異的抗体産生機構に関与している。一方,上気道の最前線である鼻粘膜もまた抗原捕捉に伴う免疫反応を行っているとともに,ウイルス・細菌感染やアレルギー炎症の場としても重要である。われわれは,扁桃やアデノイド,そして鼻粘膜の上皮についての研究を行い,機械的バリアを含む自然免疫の新しい概念を提唱してきた。ここでは,われわれの研究より得られた知見をもとに,扁桃,鼻粘膜の基本的な免疫臓器としての機能解析と,それぞれの類似性・相違性,自然免疫・獲得免疫での位置づけについて言及する。

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© 2013 日本小児耳鼻咽喉科学会
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