難聴児療育における聴覚特別支援学校と医療機関との連携について～懇話会を通して～

抄録

福岡県には，全国的にも珍しく，聴覚特別支援学校が5校設置されている。各校とも，人工内耳装用児の割合が増えてきており，術後の情報交換等，医療機関との連携が必要とされる。県内の聴覚障がい教育関係者と医療関係者による情報交換会である「懇話会」は20年近く前から始まり，現在も定期的に実施され，多様な内容の情報交換の場となっている。懇話会の経緯や目的，対象，内容，成果と課題を整理し，今後の医療機関との連携のあり方について検討した。