理科教育学研究
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原著論文
フィードバック機能に基づく評価と指導を主軸とした理科授業デザインに関する事例的研究
長沼 武志森本 信也
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2018 年 58 巻 3 号 p. 261-269

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抄録

本研究は, 主体的・対話的で深い学びを具現化するための教授・学習方略として, フィードバック機能に基づく評価と指導を主軸とした理科授業デザインを構想し, その有用性を検証することを目的とした。足場作りを目論む評価として, タスクレベル, プロセスレベル, 自己調整レベル, 自己レベルの四つのフィードバック機能を視点に形成的アセスメントを実施した。そして, 子どもの学習状況に応じてフィードバックを実行し, 学力育成を図った。その結果, 子どもは問題を明確にし, 結果とその要因を関連づけながら学習を調整する等, 対話を通して物の溶け方に関する科学概念を構築した。同時に, 学習における主体性が育まれた。すなわち, フィードバック機能に基づく評価と指導を主軸とした理科授業デザインが, 主体的・対話的で深い学びを具現化し, 科学概念の構築に寄与することが明らかとなった。

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© 2018 日本理科教育学会
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