2019 年 59 巻 3 号 p. 489-497
星座早見の地平線は,緯度によって大きく形が異なる。先行研究においては,球面三角法をもとに,天球座標に応用し,任意の緯度による星座早見の地平線の各数値を求めていた。そして,その数値を線で結ぶ手作業が,必要であった。また球面三角法は,授業に利用しにくいという課題があった。それを克服するために,できるだけ簡単に内容を見通せるように資料として示した。そこで,本研究の目的を「緯度によって異なる星座早見の地平線の軌跡を,表計算ソフトによって描く資料を示す。」とした。本稿では,先行研究から,地平線の軌跡を描ける過程を示している。